代表取締役挨拶

G&Gサイエンス株式会社は、福島県福島市に拠点を置く先進的なバイオテクノロジー企業です。当社は株式会社医学生物学研究所の子会社として、1999年5月に設立され、以来、一貫して遺伝子検査試薬の開発、遺伝子検査サービスの提供に力を注いでまいりました。遺伝子検査は、病気やその発症リスク、薬の効果、副作用などを診断する検査だけでなく、体質検査、親子鑑定、品種鑑定など多岐にわたります。

2000年に開始したミレニアムプロジェクトの一つとして、個人の特性に応じた医療（オーダーメード医療）の実現や画期的な新薬開発の推進を目標とする疾患ゲノムプロジェクトが掲げられ、技術開発が進んでまいりました。がんの分野においては、患者さんの血液や組織などに由来する遺伝子を調べることにより、疾患の原因となる遺伝子変化や薬の選択に関与する遺伝子の変化の検出、など、患者さんの遺伝子から様々な情報を得ることが可能となっています。また、ウイルスや菌については感染の有無やその薬剤耐性の有無、遺伝子の型の判定などが検査されており、患者さんの治療の方針決定に役立っております。
このような情勢下において、有効な遺伝子検査試薬を開発し、体外診断用医薬品として広く世の中に役立てることを目指し、当社は設立されました。

近年の遺伝子検査の進歩は著しく、次世代シークエンサーを用いた網羅的なゲノム解析をもとに一人ひとりの遺伝情報が詳細に解析され、特にがんの分野において、遺伝子変異に応じて分子標的薬を処方するがんゲノム医療「Precision Medicine」はすでに社会実装もされています。
このように、遺伝子解析技術が進化し、遺伝子による診断がより身近になっている現代において、当社はより多くの患者さんが適切な検査を実施できるような検査試薬の開発を目指してまいります。また、当社は、国内外の規制当局の要件に合致するように製品を設計・開発し、厳格な品質管理システムに基づいて製品やサービスの品質を確保し、信頼性の高い製品開発と検査サービスをお客様に提供してまいります。

私たちは、社会の健康と幸福に貢献することを使命とし、常に革新と品質向上に努め、バイオテクノロジーの進歩をリードし、人々の生活の質を向上させるために努力し続けます。

代表取締役　阿部　由紀子